氏名（T・N）

大学病院の看護師から、2010年 セントケアの訪問看護ステーションに中途入社。 訪問看護現場・所長経験を経て現在は本社の訪問看護部門でキャリア支援や資格補助制度の構築などに従事。
認定看護師資格取得の経緯を教えてください

セントケアへの入社のきっかけや訪問看護を選んだ理由を教えてください

大学病院の手術室で10年間勤務していましたが患者の顔が見えないことが多い環境にやりたい看護との違いを感じていたことや、 ちょうど勤続年数の節目だったこともあり、以前訪問看護の実習で楽しかった記憶がありましたので、後輩からの誘いもあって訪問看護への転職を決意しました。

訪問看護を始めて感じたことや病院との違い（訪問看護におけるケアの視点）はどんなところですか

病院は「治療優先」「生命優先」であるのに対し、在宅は「生活が優先」。小さな変化も見逃さず、細かい部分からケアをする視点が重要だと感じました。 ストーマケアひとつにおいても、在宅では利用者が日常生活を快適に送れるように、漏れないケア、生活の質を重視する視点が非常に重要になると思います。

訪問看護のやりがいはどんなところですか

"手術室では患者の声を聞く機会が少なかったが、訪問看護では「ありがとう」と直接感謝されるなど、患者と1対1で関われることにやりがいと楽しさを感じました。 " お客様の人生や生活の支援に関われることはとても貴重な経験で、お客様の生き方を尊重できることにはやりがいがあります。 またお客様から学ぶことも多く、看護師自身の成長にも繋がると感じています。 ルーティンではなく、個々の利用者に合わせたケアができるところに楽しさがあり、 在宅で治療ができて、生活の支援ができることはすごいことだと思うし、その方の生き方を尊重をしていることだと思うんです。

訪問看護の大変さにはどんなところですか

病院よりも家族との関わりが密になり、時には家族の体調も考慮しながらケアする必要もあります。 家族支援やケアの方法などもそうですが、共に理解を深めることが非常に重要で大変な側面もあります。 また一人で運転して、一人で訪問しケアをするという点も体力的に大変な場合もあります。

印象的なエピソードを教えてください

褥瘡ケアを通して長く関わったお客様のことが非常に印象に残っています。 その方の褥瘡を治すために、リフト導入やリハビリ職やケアマネジャーとの連携など、多職種でチームとして取り組んだ経験です。

認定看護師資格取得の経緯を教えてください

病院勤務時代から褥瘡対策委員会に所属し、褥瘡対策に興味はありましたが、資格取得の機会がありませんでした。 先ほどのエピソードでもお話ししましたが、訪問看護師として長年褥瘡のあるお客様宅へ同行訪問した際、その治療年数に驚き、お客様が褥瘡の痛みに苦しむ言葉が資格取得の強い動機となりました。 宮城で開催された認定スクールに挑戦することを決め、当時の所長職と両立しながら受講しました。 当時の社長の理解や、代わりに所長業務を担ってくれたスタッフの協力が不可欠だったと感謝しています。

認定看護師資格取得後の変化について教えてください。

瘡やストーマ（人工肛門）のある利用者からの依頼が増加し、専門性を活かす機会が増えました。 地域の介護事業所や市民向けに勉強会を開催するなど、訪問看護の周知活動にも貢献でき、所属ステーションの業績向上にも大きく貢献できたと感じています。 求人にも専門性や勉強会について記載することで、褥瘡やストーマを学びたいという応募者が増え、ケアに熱心なスタッフが集まるようになった結果スタッフ全体のレベルが向上しました。

訪問看護師に求められる人物像について教えてください。

人が好きな人。笑顔が素敵な人は訪問看護師に向いていると思います。 資格やスキルだけでなく、緊張しているお客様に安心感を与えるような柔らかさや雰囲気も重要だと思います。

最後に

今も仕事を続けるうえで現場の気持ちを忘れないことを大切にしています。 現場や現場の所長が不安なく仕事ができるように、現場の看護師さんが少しでもセントケアでよかったと思ってくれるものをやっていきたいと思っています。 セントケアではキャリアラダーや資格取得補助制度（4月から運用開始）を設けており、看護師のキャリアアップを支援しています。 セントケアには短時間正社員など個々の看護師の生活や価値観（給料、休み、やりがいなど）に合わせた多様な働き方を提案できる柔軟性があります。 訪問看護部門の強みである専門性の高い研修も充実しています。 是非ご応募お待ちしております！